この一巻、第一句集にしてすでに詩的自在性と無限の可能性を秘めており、かつ代さんの天性の詩境が光る珠玉のきらめきを感受。さらなる開花を、そして伸展を期待してやまない。山本敏倖(序文より)
冒険の始めはこの木巣立鳥
女みなイヴの末裔林檎食む
極上の噓が聴きたい薔薇の園
伊勢海老や百歳だって脱皮する
すすき原誰か合図をくれないか
西瓜切る愛はいつでも目分量
餅買ってずっと家族という単位
せりなずなメメントモリを誤変換
受賞三作品 「原野」 「座標」 「かもめはかもめ」を収録
<著者略歴>
栗原かつ代
1957年 大阪府生まれ
1998年 勝又民樹氏「初めての俳句の会」入会
細井みち先生に師事
2006年 現代俳句協会入会
「クリスタル句会」にて大坪重治先生に師事
「木曜教室」にて松井国央先生に師事
2018年 創立35周年記念 東京都区現代俳句協会賞次席
2019年 「山河」入会
2020年 「山河」同人
2023年 創立40周年記念 東京都区現代俳句協会賞受賞
山河賞佳作
2024年 現代俳句協会評議員
東京都区現代俳句協会研修部長
2024年10月発行
判型/四六判並製/カバー装
装画・題字 木藤百合
装丁 小島真樹
現代俳句協会
【販売価格】2,000円(送料込)
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